突然ですが、「クリティカルシンキング」についてご存知でしょうか?名前だけは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
クリティカルシンキングとは、論理思考の一種で、論理思考の結果の妥当性を判断する方法です。
ただ「クリティカルシンキング」を説明している書籍はまだ少なく、習得するための教材は皆無な現状、クリティカルシンキングに興味がってもノウハウが分からないという人も多いと思います。
先日、会社のWeb研修で「クリティカルシンキング マスター講座」というものがあり、私も受講しました。
受けてみてこれは、ビジネスでの意思決定や分析にとても役立つものだと感じました。
そこでこのブログでも、クリティカルシンキングについて解説をします。ぜひ副業のビジネス拡大や、会社での業務に役立ててください。
このブログ記事を読めばわかること
経営、ビジネス上の意思決定で役立つクリティカルシンキングをする方法
クリティカルシンキングとは、論理思考の一種で、論理思考の結果の妥当性を判断する方法です。
私が副業について実績を出せたのは、以下の記事で、逆説思考と仮説思考の2つがあったからだと説明しました。
※この記事は私がどのように頭を使って、副業で実績を出したかを詳しく説明している有料級の記事です。金を稼ぎたい人は、必ず読むようにしてください。
そして逆説思考と仮説思考は、ロジックを組み立てる方法ですので、論理思考は当然と必要とされるわけです。
クリティカルシンキングとは、論理思考の結果が妥当かを判断する方法です。つまり仮説思考の仮説の妥当性を判断する方法です。
クリティカルシンキングを知らないと、仮説思考をした際は、実際に行って結果を分析する必要がありました。
しかしクリティカルシンキングを知れば、行動を起こす前に、妥当かを判断できるようになるので、失敗するリスクが大幅に下がることになります。
つまりクリティカルシンキングをマスターすれば、よりビジネスで結果を出すことが容易になるのです。
論理思考だけでは不足な理由
ところでクリティカルシンキングは、論理思考の妥当性を判断する方法ですが、論理思考が不完全であるからこそ、必要になります。
なぜ論理思考が不完全なのでしょうか。それは論理思考は時によって、実際の理由とはかけ離れた答えを出すからです。
例えば、仕事が忙しくて副業の売上が伸びない人、Aがいて、Aさんが「売り上げを伸ばす」というゴールを立てたとします。
次に売り上げを伸ばすためにどうしたらよいか?と考えたとします。
先月の月商は30万円で、副業にあてた時間は30時間だったとします。そうすると1時間単位の売上が1万円になりますので、100時間副業にあてれば、月商100万円になる。
と判断できます。これは時間単位の売上1万円 → 100時間副業にあてれば月商100万円ということなので、論理思考と言えます。
そこで100時間副業にあてればいいとして、仕事を辞めるという判断はどうでしょうか?
1時間単位の売上が1万円だから、100時間副業にあてれば月商100万円になるというのは仮説ですが、仮説思考をしたからと言って、実行をしPDCAサイクルを回すのでしょうか?
月商30万円ですと、粗利は5~6万円の可能性があります。この段階で脱サラをするという判断は妥当でしょうでしょうか?
この人に数億円の資産があれば別ですが、論理思考で導き出した「脱サラ」をするいう結論が、妥当と言えない可能性があります。
この様に論理を巡らせると、妥当とはいえない結論が出てくることがありますので、クリティカル・シンキングをする必要があるのです。
またチームミーティングで全員納得して出した結論であっても、実は妥当でないというケースもあります。
例えば自社製品のカスタマーサービスへ寄せられるクレームが多かったので、商品を改良したが、実は営業担当者のインセンティブ報酬に、「顧客の満足度」が評価項目に入っていたケースです。
この場合、多大なコストを投じて商品を改良しても、営業担当が製品の説明を丁寧にしないため、クレームが減らない可能性があますよね。
ですので、論理思考で出した結論が妥当かを判断するために、再度テストをする必要があります。そのためのテストが、クリティカルシンキングなのです。
クリティカルシンキングの具体的方法
それではクリティカルシンキングはどのようにすればいいのでしょうか。
何が問題なのかを明確化する
まず結論の妥当性を判断するためには、「何が問題なのか」を明確に定義しなくてはいけません。
(1)問題の範囲、(2)前提、(3)目標、(4)期限、(5)成功基準、(6)制約、(7)ステークホルダーを明確化してください。
例えば先ほどのAさんの問題を明確化するとしたら、
(2) 本業ではフルタイムで起業に勤務中
(3) 月商100万円
(4) 1年以内
(5) 副業だけで生活ができる
(6) 副業にあてられる時間は平日は1日2時間程度。土日は1日5時間程度
(7) クレジットカード会社、大家、フィアンセ、自分の両親
この様になります。
根本原因を探る
この問題はなぜ解決が必要なのかを考えます。そして本当に解決すべき問題を見つけるのです。
Aさんの場合は、現段階でも収益化ができているので、副業にあてられる時間を増やして売り上げを伸ばしたいと思っていますので、(6)の副業にあてられる時間が本当に解決すべき問題だと考えることもできます。
ここで重要なのは、根本原因を見つける時は、「なぜか?」を繰り返し問う事です。
なぜAさんは「副業にあてられる時間が少ない」のが問題なのでしょうか?―Aさんは売り上げが伸びないからともちろん答えるでしょう。
なぜ「売り上げが伸びない」のが問題なのでしょうか?―Aさんは独立して生計が立てられないからと答えます。
なぜ「独立して生計が立てられない」ことが問題なのでしょうか?-Aさんは、『会社を辞めて脱サラをしたいが、両親から経済的支援がもらえないし、何よりもフィアンセが納得してくれないから』と答えます。
3回「なぜ?」を繰り返したところで、Aさんの根本原因が、徐々に見えてきましたね。その後、何回かAさんに「なぜ?」を繰り返したところ、Aさんには
(2) フィアンセと結婚前提で付き合っているが、今の副業の収入では2人で生活ができない
という根本問題があることが分かりました。
問題解決で得られる結果を分析する
根本問題が分かった後、その問題が解決した時はどういうメリットがあるかを考えます。上記(2)のフィアンセと生活ができないという問題を解決するには、どうすれば良いでしょうか。
Aさんはそのように考えました。
そして結果を分析をするときも、「そのメリットは何か?」と複数回、問うようにしてください。意思決定にかかわるため、原因分析の時の「なぜ?」よりも多くの回数を問う必要があります。
融資先を見つけるメリットは何でしょうか? ―Aさんは会社を辞めることができ、副業の時間が捻出できると答えます。
会社を辞め、副業の時間を捻出するメリットは何でしょうか?―Aさんは、上司とのストレスがなくなり、副業の売上が伸びていくと答えました。
そのメリットは何でしょうか?―Aさんは、フィアンセと生活ができ、幸せな私生活ななか、やりたい仕事ができると答えました。
そのメリットは何でしょうか?―Aさんは・・・・・。
この結果、Aさんは自分の問題を本当に解決してくれる人は、副業に関するアドバイサーではなく、銀行の融資担当者であることを悟りました。
もし副業のための時間を捻出したいという問題を解決だけを考えた場合、イチかバチかの賭けをするみたいに、脱サラをしたでしょう。
その場合、本質的な問題だった、フィアンセとの関係が続いたか不明です。
Aさんは脱サラしたために、本質的な問題解決ができなかった可能性があります。
Aさんの問題をクリティカルシンキングしたことで、本質的な問題、根本原因を解決することができるようになったという事です。
参考文献
クリティカルシンキングをざっくりと説明しましたが、いかがでしたでしょうか?
これまでぼやけた状態で問題を設定して、直感で答えを出してアクションを取った経験があると思います。
しかしビジネスの場面でも、副業の場面でも、そのようなアクションは、自分の将来を危うくする可能性があります。
ぜひ、クリティカルシンキングをマスターして、社会的に成功をしてください。
私はクリティカルシンキングを、以下のLinkedinのLearingで学びました。またグロービズの学び放題というサービスにも、クリティカルシンキング講座があります。
またクリティカルシンキングに関する書籍も出版されています。
Kindle版はKindle Unlimitedに登録をすると無料で読めるようになっています。ぜひ手に取ってみてください。

こんにちは、キャリア・マキシマイザーのささきこうじ(@kojisasaki2020)です。ビジネスの勉強をしたところ、副業月商147万円、転職して年収280万円アップになりました。詳しくはこちら。